UK,アイルランドSERVAS旅行報告(2014,6,23-2014,7,4) IY

なぜアイルランド

 私は欧米のビジネスウーマンに日本語の個人レッスンをしています。時々、いきなり出張だとか、ホリデイをとるから休むと言われます。そんな時は「OK」、と答えながら、私もどっかにいって来よっと。どこにしようかなと思い巡らす。今回、即座に思いついたのが、アイルランド、理由は最近見たイギリス映画「BILLY ELLIOT(リトルダンサー)」。そして昔の映画「ライアンの娘」。映画のアイルランドは荒涼として、雨がいつも降っていて横殴りの強い風が吹き、海は灰色で荒れ狂っていました。そんなイメージで出かけましたが、アイルランドに滞在した5日間、ずっと晴れて爽やかで、持って行ったレインコートも傘も使わず終いでした。 

 

ロンドンのホスト探しは?

ロンドンのホスト探しは予想以上に苦戦、リストに記載されているホストの半分以上にメールを送った感じです。観光シーズンにはすこし間があると思っていましたがとんでもない、断られっぱなしでした。思い切って郊外のホストにメールしたら、即、「OK」。しかもLHRから直通バスがあり40分位という、嬉しかったです。Beconfieldという所でした。ロンドンとOxfordの中間地点で 嘗てはここで馬車が交代した旅籠所だったそうです。近くにある広大な庭園を併せ持つ領主の舘を案内してくださいました。領地内にテムズ河が流れ、はるか向こうまで所有地であったそうです。今は五つ星のホテル。

ホスト「1人の富める領主と大勢の貧しい小作人・労働者。」

私  「日本も同じ状況の時代がありました。」

ホストご夫妻はともに退職後の年金生活者で、大の話好き。私が「ロンドンの物価は東京以上だ」というと待ってましたとばかりに、移民者と労働、税金、福祉、教育問題、について語り、次にはスコットランド独立に関する国民投票について、政権、政党の話。pick upできた言葉で推測しながら会話を繋ぐ。(堅い話は疲れるね。)Oxfordに住んでいたが、子どもの教育のために、評判のよい私立学校(男子だけ)があるこの地に引っ越してきたと言う。

 

2人目のホストはバーミンガムから列車で50分くらいのHerefordshireでした。コッツウオルズにも勝るとも劣らないきれいな田舎といわれているそうです。今は(ご主人が)腰を痛め歩くのがやっとなので、旅行にはいけないが、こうしてトラベラーが来てくれれば、楽しい気分になれると言う。なるほど。ホスト暦3年目だそうです。

翌朝、犬の散歩をかねて野原歩きをして庭の雑草抜きの手伝い。午後は近くのオープンガーデンと、近くに住む日本人宅を訪ねた。子どもさんが通ったシュタイナー学校が縁だったそうです。彼とすっかり意気投合、村を案内してもらい、4人で村のパブへ。楽しかったです。翌日は午後の飛行機に乗るので、隣町へ行き地元の人にも人気があるチャリテイショップを巡る。街の店は郊外型スーパーに押され、少なくなっていく一方だと言う。(どこも同じだね。)

 

アイルランドは陽光に溢れていた。

ダブリンに1泊。ホストは日本の私学で教鞭を7年間とっただけあって滑らかに日本語を話す。翌日、夕方、北部のCreen sloughへ出発。バスで4時間。緑豊かな放牧地をいくつも越えて夜10時頃到着。まだ明るかった。翌朝、朝食前に菜園の雑草抜きを手伝う。「Perfect!」なんていってくれる。それから海岸へ。海を見下ろしながら、高いところを歩く。ピンクの白山千鳥が普通にいっぱい咲いている。向こう側の海岸は見渡す限り無人、誰もいない、海は限りなく透明、空は果てしなく青。自然を満喫しながら、話し続ける。ホストは元教師で、退職後、ロンドンから生れ育ったこの土地に帰り、教会所有の畑を借りて野菜作りを楽しんでいるという。教育問題では話が尽きない。世界遺産のGiant coustは距離的に近いのに ローカルバスでは接続が不便で、泣く泣く英領北アイルランド州の州都Belfastに戻る。旅行会社の1日ツアーで行ってきた。

 

ホストのおもてなし

Belfastのホストは今年の5月に日本を旅行し、6人のホストにお世話になったと言う。その時の「おもてなし」に感激し そのお返しにと過剰にもてなしてくれる。(困惑)。バスツアーの日には 食べきれないほどのサンドイッチを持たせてくれた。スプーンを添えてヨーグルトまで、心遣いが嬉しい。また奥様は私の白髪染を気にかけ、美容師になってくれた。祖国(エクアドル)のCDをコピーして記念にと下さる。アイルランド独立を目指す政党員でカストロ、マンデラを熱く語る。

DAY HOST

シテイは1人では危ないと言われていたのでデイホストのお世話になりました。は30年前インドから家族と移住、今は1人だけUKに留まり年金暮らしをしているという。複雑な事情があったようです。だと言った。私たちは姉妹のように腕を組み、テムズ河の辺りを散策しながら会話。「御国カースト制度は?」と質問すると、「今でも変わっていない」と言った。SERVASには3ヶ月前に入会し、私が最初トラベラーだと言う。

デイホストの御蔭で下院議会のdebateを傍聴。議題は税金の値上げでした。鬘を被り然るべき服装で議事を進める議会書記、鬘無しだが然るべき服装のクラーク、立派な議長席に座って威厳に満ち、的確な指示を出す女性議長、日本の国会議事堂と建物の内部構造はそっくりだが(当たり前)、罵声や下品な野次は全く無く、大違いです。議事堂を出た後、2人でお茶とケーキを楽しみ、Harrozで無駄使い30分、そして地下鉄の駅で分かれた。とても楽しかったです。

実は2人のデイホストからOK 返信がありました。最初に返信をくれた人に決めたが、ドタキャンされ、彼女に1日前に電話したら、快く引き受けてくださいました。出発前に「万が一の時にはよろしくお願いします」とメールしておいて本当によかった。

 

ロンドンのステイ先は ホストのお母さんの家でした。ホストはメールで「今、ガーナで仕事中だ、3軒先に住んでいる母親がOKと言っているからどうぞ」と言ってくれた(親切さに感激)。午前中に到着、彼女は夜、出かけるから鍵を預けてくれたが、出かけるのをやめて、私を待っていた。私がスーパーで買ってきた惣菜を2人で食べ、お笑いのVTRを見て大笑いをして寝た。翌日の別れ際、彼女は「83歳で足が悪いので3年前に退会したが、SERVASのトラベラーと過ごすのは楽しいね、楽しかったよ」と言った。

以上10日間で6人のホスト宅にステイ、1人のデイホストにお世話になり楽しく過ごしてきました。

ホストとの会話で印象的だった言葉

1、アイルランド北部Donegal県のホストの言葉

嘗ては、迫害から逃れて小島に移住しても耕作地がないので 小船で本島に渡りジャガイモを植えた。海の天候は変わりやすく遭難は日常茶飯事であった。島には学校がないので寄宿舎生活だった。衣服も食事も惨めであった。今でも豊かではないし、中央から見放されているが、自由があり自治権がある

 

2、ロンドンのホストの言葉

移民1世は肉体労働にしか就けなかった。だから非常に教育熱心。今はお金さえ払えば有名私立校に誰でも入れる。子弟は勉学に励むので 今ではUKの公務員試験や大会社の入社試験でトップクラスを占める。「イギリスの若者は勉強しないし、職にも就かない就けない。」

トラベラーの心得

ホストは総じて話好き。政治の話が大好き。人それぞれの考えを聞くのは楽しい。そのためには その国の歴史的な知識、政治経済の現状を知っていなければならないし、語彙を増やすべしと反省。

 

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コメント: 2
  • #1

    Elizabet Luoma (金曜日, 03 2月 2017 18:32)


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  • #2

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