サーバスに関するいろいろなこと、トラベラーとして海外のホストを訪問する際の疑問などをQ&Aにまとめました。 … Q1~Q16まであります。

 

     
<Q1>  サーバスは会費(入会金2000円、一般会費3000円/年、学生会費2000円/年)が安く、しかもホームステイ料金も無料ということですが、トラベラーとしての義務はありますか。
 ホームステイでトラベラーはホストに費用を支払う必要はありません。極端にいえば、かかるのは旅費だけという場合もあるでしょう。ただしサーバスの目的は安上がり旅行を援助することではなく、相互理解によって平和を築くことです。会員がトラベラーとして海外で無料ステイできるのは、日本サーバスがあなたを「海外のサーバス会員と充分な交流ができる信頼の置ける日本人トラベラー」として信認するからです。トラベラーとして認定されれば、次の義務が課せられます。

・お世話になったホストに礼状を出すこと。これは当然の礼儀でしょう。
・帰国後、LOI (Letter of Introduction) を認証・発行した支部に旅行報告書を提出すること…場合により交流記を関東支部サイトに掲載し会員間で共有します。
・年数回開催される「支部例会」に出席するなど、日本サーバスの活動に積極的に参加し、将来にわたってその発展に協力すること。これが最も期待されます。

 
<Q2> サーバス旅行時に携帯しなければならないLOI (Letter of Introduction)の作成はどうするのですか。
LOIはサーバストラベラーとして自己紹介する短い手紙で、原則として英文で作成します。
 ご自分で下書きして、支部の面接担当者に提出し、最終的には支部長のサインと国際サーバスが発行する認定スタンプが必要です。
 LOI作成にあたって、会費とは別に認定スタンプ代(3000円)を納入していただきます。LOIは発行日から1年間有効なので複数回、複数国で使用できます。「トラベラー認定料」は国際サーバスの運営費に充てられます。
 ホスト宛のステイ依頼メールにLOIを添付したとしても旅行中はパスポート同様、常時携帯の重要書類と考えてください。
 
<Q3> 旅先のホストを訪問する計画はどうすればいいですか。
 旅先の旅行情報やホストリストを参考にしながら、交通便利な観光地のホストより、ちょっと辺鄙なところに住むホスト宅を訪れる方が、歓迎されるかもしれません。1ホストに2泊3日がサーバスの基本ルールです。1泊2日では実質的な交流はできませんから…。逆にトラベラー側から2泊3日以上のステイを依頼することはルール違反です。例会に出席すれば、他会員からホストの見つけ方や交流の仕方を学べるでしょう。
 
<Q4> 面接は、会員になるのに必要なのですか、それとも、外国旅行のトラベラーになるときに必要なのですか。
 面接は原則として入会するときとLOI認定を受ける両方に必要です。支部長(またはその代理人)が、あなたに会って人物を確認し、あるいは旅行計画をうかがいます。面接を受ける側にとってはサーバスの理念や方法についてよりよく知る機会ともなります。
 
<Q5> 面接ではどんなことを聞かれるのですか、英語力のテストはありますか。
 海外では一人一人が日本人の代表ですから、面接は海外のホストにステイをお願いしたり、海外からのお客様と草の根交流して頂けるのに相応しい方かどうか、お話を伺います。英語力のテストは行っていません。
 
<Q6> 「サーバスに興味がある」と連絡したら、支部の例会に出席するように言われました。でも、まだ入会を決めたわけではありません。それでも出席しなければいけないのですか。また、例会ではどんなことが行われるのですか。
 まず出席してみてください。サーバスにはどんな会員がいるのか、どういう団体なのかを知ることができます。その後に入会するかどうかを決めればいいのです。会員がサーバス旅行中の外国人を連れて参加することも多く、海外体験をしている人たちとの出会いや交流が楽しめます。また例会では支部の運営について議論し決めることもあります。サーバス旅行の情報収集ばかりでなく、日本のサーバスについて海外で話すためにも役立ちます。
 
<Q7> サーバス旅行をするにはどのくらいの英語力が必要ですか。Toeicの点数で何点くらいですか。
 必要なのはコミュニケーション力です。これは試験の点数で測れるものではありません。もちろん英語に限らず、外国語はある程度できたほうがよいのですが、英語はほとんどできないが「関西弁は世界で通じる」と言って絵を描きながら何カ国もサーバス旅行をした人もいます。また、外国人トラベラーと交流したいとホストになり、トラベラーが訪れた時には、語学ができる友人を招いて一緒に交流を楽しんでいる人もいます。
 
<Q8> 一人で狭い下宿生活をしています。とても外国からの旅行者を泊めるスペースがありません。会員になれませんか。
 そんなことはありません。夜露をしのげればいいと、ステイを希望するトラベラーもいます。ホストリストに「寝袋必要」など宿泊条件を記入することもできます。またはデイホストとして登録します。
 
<Q9> デイホストとはなんですか。
 自分自身や家族の事情、またはそのほかの理由で、トラベラーに宿泊スペースを提供できない場合、トラベラーと街でお茶や食事をともにしたり、地域などをガイドしながら交流することを希望する会員のことです。ホストリストにDHとマークされます。
 
<Q10> 留学先が決まっています。大学の寮なのですが、サーバスに入会しておくメリットがあるように感じます。休みに現地の家庭を訪問できますか。
 留学先で週末や休暇を利用してサーバス会員を訪問し、その国の人々と交流する機会を増やすことができます。留学体験の幅が広がるでしょう。
 
<Q11> 私は海外からの女子留学生です。寮生活なのでトラベラー受け入れも許されていません。また、デイホストをする時間も作れないのですが、日本人家庭を訪問したいです。サーバスの会員になれるでしょうか。
 学生に限らず、日本在住または居住中の外国籍の方でも、面接をへてサーバス会員になることができます。海外からの留学生に、キャンパスの外で日本人と出会う機会を提供し、日本のことをより深く知って欲しいというのもサーバスの願いです。デイホストとして入会し、留学生であることを明記し、ホストリストに「学期中はAvailableではない」とすればよいかもしれません。
 
<Q12> 平和団体ということですが、サーバス旅行をすると、現地の会員と平和についてデイスカッションするのですか。
 サーバスの理念は平和であってこそできる草の根国際交流を通じて国際平和に貢献することです。身構えたディスカッションでなくとも、身近な話題を通して平和を語りあう…例えば「鶴」を折りながら日本人は平和を祈念するといった会話をすることも有意義でしょう。
 
<Q13> 食べものアレルギーがあります。訪問先の家庭で自分が食べ慣れないものを食べさせられたら、と心配です。
 ステイ中、ホストが必ず食事を提供してくれるとは限りません。場合により外で食事をするように求められることもあります。仮に食べられないものがあるなら、食事が提供される前にそのことを伝えればいいでしょう。あるいは、持病などに関してLOIに記入しておくのもいいかも知れません。
 
<Q14>  日本で50年もの歴史がありながら、両親も「サーバスなんて聞いたこともない」と言っています。
 特に理由はないのですが、無銭旅行と誤解される場合があるので、積極的にPRを行わないだけです。
 
<Q15> ずいぶんオープンで、個人の自主性を重んじる団体だという印象をもちました。でも、日本人と外国人との間で過去に問題は起きていないのですか。
 50年の歴史をもつ日本サーバスですが、今までたいした問題も起きていません。どうしてなのか、会員の間で話題になったこともあります。純粋に奉仕活動としてやっているから、組織で動くのではなく、会員は自己責任で行動するから、これまで、会員は口コミで、紹介者がいて入会してきたから質がある程度保たれてきたから…などと言われました。このどれもが当てはまっていると思います。でも一番肝心なのは、会員の質が高かったからでしょう、今後もそのレベルを落さないようにすることが課題です。
 
<Q16> どういう人たちの団体なのか、もう少し知りたいです。日本で長年サーバスを続けてやっている会員に、共通する性格みたいなものがありますか。
 日本でも外国でも、いろいろな個性の集まりですが、共通項としてはリベラルなところでしょうか。会員の職業としては専門職、特に(元)教育・研究関係者が多く、また、職業に関わらず、海外での駐在や留学経験者が少なくありません。
 サーバスを日本で立ち上げられたメンバーの青木さんの言葉を引用(25周年記念誌より)しておきましょう。

 永続性のある活動を続けてくださっている方々をみていると、次に示したカテゴリーのいずれかに属する人たちだということがよくわかる。

   ・ありのままを見せ、見栄で取り繕わない人
   ・本音と建前の二本建てでない人
   ・率直で体裁を気にしない人
   ・友情をみつめ大切にする人
   ・視野の広い寛容の精神のある人
   ・奉仕の気持ちをもった人
   ・国際的活動に関心の深い人