フランス各地で6ホストファミリーと過ごす IY

 偶然できた隙間に急いで航空券購入。メールでホスト探し、6人全員の「OKメール」を受けたのは出発日の朝でした。ホスト探しで難しかったのはパリ lle-de-France でした。ともあれ、ホッとしてパリ到着日のTGVをネットで予約。手数料1500円はちょっと高いかな、でも安心料。(2013年9月27日~10月9日)

 

 ●第1日目 Rennnesで

 到着の翌日は土曜日だったので、週末の朝市に同行。私は昼食のために魚を自分で買いました。それをご主人様が料理してくださり楽しく昼食。立ち寄ったインフォメーションのポスターに「近くの村で土曜の夜、フォークロアフェステバルがある」と書いてあったので「ここに一緒に行きませんかと誘いました。1人5ユーロの入場料3人分は私が払いました。村のコミュニティセンターで生バンド演奏。参加者は普段着のまま楽しく踊るというもので、3人とも大汗をかいて踊ってきました。

 

 ●第3日目 Toursで

 到着翌日、午前中はホストのご案内で1番近い所にあるシャトーの庭園を散策。2人分の入園料は私が払いました。翌々日はホストの自転車を借りて1人で村めぐり。ホストの住所、連絡先を書いた紙だけポケットに入れて出発。帰り道で1本道を間違え、またもとの所に戻ってしまったが、運よく(英語OK)の看板のワインセラーを発見、親切に携帯で住所を検索し電話に出ないホストにメッセージを送信してくださり、そのうえ「follow me」といって車で案内、未舗装の裏道を越えたところで、出発2時間前になっても帰らない私を心配して私を探していたホストに出会う。(ああ、よかった)(心配かけてごめんなさい)…フランス人は無愛想だと思っていたことを撤回しました。

 

 ●第6日目 Lyonで

 到着翌日、夕食後スポーツ好きだというご主人様とコミュニテイセンターの体育館へ卓球に出かけました。事前にメールで約束していたのでラケットを持参。彼は趣味の領域でしたが楽しくプレー。それから中学生と、さらに移民のベトナム人とプレー。そこで閉館時間になってしまいましたが、他の人たちから「来週も来いよ。」「お前なかなかやるじゃん」とお世辞までもらって、楽しい時間をすごしました。

 

 ●第8日目 Annecyで

 Lyonからバス或いは鉄道で2時間のAlpes地方です。事前にメールでトレッキングを約束してくださったので、到着の午後近くの山、といっても多摩丘陵みたいなもんだけど、2時間くらい散歩。夕食には友達3人が来て楽しく会食。そのうちの2人のホストと翌日またトレッキング。3時間くらいというので山を期待していたが霧が峰か、車山か、鉢伏山みたいなところでしたがモンブランが見え、丘の向こうのスキーリゾートが見えました。チーズ、ゆで卵、フルーツ、パン、チョコレート、これが定番の食料だということも知りました。ピンクの野性コルチカムがまとまって咲いていたり、最近日本でもおなじみの野生シクラメンが咲いていたり…。晴天で楽しかったです。トレッキングシューズは持っていきましたが、ホストにデイパックを貸していただきました。

 

 

 ●第10日目 Dijonで

 お世話になる予定だったホストから「不幸があってごめんなさい」という連絡が入り、急遽ホスト探し。10人くらい電話をしてくださり、やっと見つかったのは Dijon のコーデネーターでした。週末で色々お忙しかったようでしたが、引き受けてくださり、嬉しかったです。彼は2年前退職した元銀行員、大の話好きで政治経済から有機栽培法、種苗の遺伝子組み換えまで、話し始めたらとまりません。私も話好きなほうですから…。でも専門用語、必死で思い出しながらですから疲れたね。翌日は地域のいわゆるリサイクルセンターへ奥様と行きました。そこはリサイクルというのではなく市民が寄付した不用品を販売して、地域の生活困窮者や難民救済に当てるという施設でしたがありとあらゆる物が、大きな倉庫のような建物5棟くらいにびっしりと並べられてあって、まるでお祭りのように大勢の人が来ていました。

 イギリスやドイツにも各都市にはチャリテイショップがあったし、アメリカでは大きなセコハンショップがありホストに連れて行ってもらったことがあります。移民ばかりではなく普通の市民も結構利用しているようです。私が住んでいる町田市にもあって、市民だけでなく居住している外国人、留学生も見かけます。

 

 ●第12日目 Parisで

 携帯電話を持っていない私は、電話ができません。空港や大きな駅以外には公衆電話がないのです。仕方がないので親切そうな若者に「Could you help me?」とお願いしました。親切でした。すぐホストが駅まで迎えに来てくださいました。翌日、観光の帰りにFAUCHONに寄ったので、お土産に大きな黒パンを買いました。ホストは「この店にいったことがない。これは本当に美味しい」といってくださいました。Dijon のホストにも市内観光の帰りに有名そうなパン屋で黒パンや各種のクッキーを買っていったら、「昔は白パンに憧れていた。子どものころノルマンデーの田舎ではそば粉のクレープだったのでいつもお腹を空かせていた。それなのに今は健康のため無農薬の全粒粉を求めている」と話が弾みました。毎回、食事を供与されるとなんだか申し訳ないように思います。

 

 長々と書いてしまってすみません。今回の教訓から

 

1、なるべく郊外に住んでいるホスト、退職したホストを選ぶ。来日経験の有るホストや趣味が同じであれば、なお良し。

2、事前に簡単な旅行計画書をメールに添付する。そして、そのホストのところでやりたいことを書く。植物園に行きたい、暇あったら一緒に近くの山に行きませんかなど。そうするとホストのほうも色々と調べておいてくださる。

3、ホストのお宅にべったりではなく、半日は「昼食は食べてきます」と言って出かける。

4、これから自分がホストになった時は お世辞でも[Thank you  for visiting us]と言う。私は「旅行はサーバスのホストがいてこそだ」と、必ず感謝のクリスマスカードを送ります(今はメールで)。最後まで読んでくださって有難うございました。