台湾流おもてなし IY

 2013年12月21日~翌年1月6日まで6人のホスト宅にお世話になりました。35年前に台湾初訪問での知人を訪問、その後の15年前、友人と厳冬期の阿里山に登り、そして今回、Hostとのんびりと温泉につかり、美味しい台湾料理とお茶を楽しんできました。

 

 台湾では大多数がDay Hostで、宿泊受け入れのHostは少数です。National Secretary の唐さんが、実際にHost の住宅事情を訪問視察しているようです。1人以外、全員アパート住まいですが、専用の客室(ベット、或いは畳に布団)がありました。過去に居間のソファーに毛布、カーペットの上にシュラフを経験していますが、今回はありませんでした。

 中国人の場合、いま会ったばかりでも“老朋友”で、もう親戚感覚。毎度毎度、レストランでのご馳走、忙しいのに車で観光案内、朝食はなにがいいかと聞かれ「飯団がおもしろい」というと、翌朝、起きたときには、美味しいと評判の店から買ってきてくれる。そこまでしなくてもいいのにというほどの「おもてなし」ぶりで、至れり尽くせり。

 川底からの地熱野天風呂に行ったとき、徒渉で衣服が濡れてしまったのを見たHostの知人がすぐ家から着替えを用意してくれ「これを着て、後であの人に返してくれればいいから」との親切には感動しました。

 

 

 私は、金銭的に迷惑をかけたくないが、面子をつぶししてはいけないからと、レストランで終わりごろになったらトイレに行く振りをして、すばやく会計を済ませてる。温泉の受付カウンターに行ったら、すばやくポケットにいれたお札を先に出す。1人で出かけた時に「美味しそうだったから」とお菓子か果実を買って帰り「一緒に食べましょう」と気を使います。

 

 訪問する時はお土産が必須です。今回、私は日本から気合いを入れてお土産をもっていきました。期待されています。先方からも台湾のお土産だから持って行けと渡されます、私が台湾のお茶が好きだと知られたので、お茶やら何やらとお土産をくれます。断ったら面子をつぶすことになる…。

 台湾流おもてなしはGive&Takeです。彼らが日本にきたら日本のHostに同じことを期待するのは当然でしょう。

 

 竹東に住むHostは「原始的生活」という会を友人同士で作り、私に「ヤマギシを知っているか,星野酵母を知っているか」と云って、農家の廃屋を買って移住してきた友人のところに連れて行ってくれました。さらに写真家の友達、御茶屋の友達が集まって談笑、そのつながりで、家具職人の工房、新人陶芸職人の工房、星野酵母のパン屋まで訪れました。

 

 台中のHostは駅から5分の所に住んでいて何かと便利、台南に行くときは不要な荷物を置いていってもいいよ、台南から帰ったら○○さんの所は遠いので家に泊まってもいいよと言ってくれるので、ついに4日もお世話になってしまいました。

 

 宣蘭のHost(タイヤ族)は夕方、駅に到着した私をバイクの後ろに載せて食堂へ。中に入ったら大勢の人と円卓2台にご馳走の山、日本人と結婚した一族の息子家族の里帰りで、親戚一同が駆けつけた送別会に紛れ込んだわけ。

 色々と楽しい思い出がいっぱいのSERVASならではの旅でした。