ニュージランドで初体験尽くし  2015年12月29日~2016年1月9日 東京 Y.I

  いきなり休みができたので嬉しくなり、すぐニュージランド航空を予約しました。繁忙期ですから安くなかったです。お金のことは 兎も角、ホスト探しは困難でした。この時期はニュージランドのクリスマスホリデイですから。リスト記載されている殆んど全部のホストに メールしたんじゃないかと思う位です。出発直前に体調が悪いからと言う断りメールが届いたときは慌てました。最終的になんとか5人のOKメール確保。ニュージランドは20年位前にトレッキングに行ったので、今回は北島のみ、温泉が目的でした。

 

ホストは本当に親切

 

バスのチケットの予約や次のホストへの連絡はおろか、1時間でいけるからと車で送ってくださったりと何かと親切にしてもらいました。

 

タワポとその近郊

 

成田からの飛行機はオークランドに早朝に到着するので とても便利です。すぐ国内線に乗り換え、温泉、湖、山があるタワポへ。10人乗りのヘリで1時間かからぬうちに到着。ホストに出迎えられて車で10分、ホスト宅へ。大きなタワポ湖が見える絶景のロケーションでご夫婦は退職生活を楽しんでいらっしゃいました。一休みして湖の周りを散歩、それから近くに住む娘さん家族と一緒に湖で泳ぎました。透明感十分すぎる。(どひゃあ、冷たい!)。午後は本物の温泉,2箇所に行きました。1箇所は自然の川の中、無料。翌日は早朝5:30出発の日帰りハイキングツアーに1人で行く、7時間アップダウン、まあまあの天気で良かったです。帰宅後すぐに同じ市内の2人目のホスト宅まで送ってくれました。

 

 

2人目のホストも退職者で湖が見える丘に1人で住んでいました。その日は大晦日でした。「今夜は息子の家で夕食を食べるので、あなたには夕食を買ってきてあげる」と言い、わざわざタイ料理の店に行って麺料理のパックを用意してくださいました。ゆっくりと休ませていただきました。翌日は湖の周りを散歩。夕食のとき「今日は11日だから特別な日だ。肉にしよう、シャンペンはどうか?」という。ホストの普段の生活は1人なので質素なのかもしれない。

 

夕食後は温泉施設へ息子さん家族と一緒に行きました。「こんなに混雑したのを見たことがない」と言っていた。確かに日本の大型温泉施設のように多入り満員状態でした。初体験のウオータースライダー、面白かった、2種類あって一つは暗闇チューブからいきなり着水、スリル満点、驚いたのは監視員のほうで、老人の私がおぼれたのではないかと危惧したのか着衣のまま飛び込んできました。

 

Are you OK?

「大丈夫ですよ、」

 

それもその筈、ウオター-スライダーで遊んでいる人は、子供・若者ばかりでしたから。

 

 

翌日は車で3人目のホスト宅まで送ってくださいました。この日から天気が崩れ、雨となりました。前日までの暖かさが嘘のようでセーターが必要でした。

 

3人目のホストも退職者夫婦でした。コミュニテイのボランテアとして、原始のままの森林を守る活動をしていると言う。早速、雨具に傘で行ってきました。規模は広大じゃないが確かに国立公園の熱帯雨林の様な感じでした。

 

午後、いきなり予約無のトラベラーから電話、北島の最北地方を旅行していた2人連れのチェコ人で台風の影響でキャンプが難しくなり、ホテルを探したらすべて満員、困っていると言うことだった。ホストは快く引き受け、その夜はゲストが3人となってにぎわいました

 

翌日は彼女らの車でロトルアへ観光、色々見学。昼食は公園でホストが準備してくださった満杯の保冷ボックスでピクニック気分。その後、湖畔の大型温泉施設に行ったがバカ高いのでそこはやめて郊外の温泉へ行きました。露天でプールもあり、地元民御用達のようで、安いしゆったりできました。十分に楽しみ駐車場に戻ったときはもう夜8時過ぎていました。といってもサマータイムなのでまだまだ明るい。もうみんなお腹がすいていたので、駐車場で また保冷ボックスでピクニック?ほかにも同じことをしている家族がいる。(日本で同じことが出来る?無理でしょうね)

 

→駐車場ピクニック、2番目の初体験。

 

翌日は近くのコミュニテイ運営の温水プールでホストとひと泳ぎをしてから、バス停へ。オークランドで乗り換え約7時間かけて4人目のホスト宅へバスで移動。何処で目が覚めても同じ様な牧場と林が続いて自然が豊かなニュージランドを実感。しかし道路沿いの林はUSAから苗木を輸入して植林した輸出用のパルプの針葉樹だと言う。何か複雑な思い、原始のままの森林は国立公園として保護されているという。

 

パイヒア

 

4人目のホストも退職者夫婦でした。遅く到着したにもかかわらず、手作りのアップルケーキ、クッキーでもてなしてくださいました。(おいしかった、もっと食べたかったが一切れにしておいた。)

 

翌日の日中は観光して、夕方は休暇で滞在して高校生のお孫さんもご一緒に、近くの広い公園でゴルフの練習。ホストは丁寧に教えてくださいました。翌朝も再びゴルフの練習1時間。特訓の成果からか空振りがなくなった。→ゴルフ、是が3番目の初体験、

 

一休みして、ホストがしているボランテア活動(コミュニテイ運営公園の温室の水遣り)を手伝ってから、次のホスト宅へバスで移動。バスの予約もホストが手伝ってくれました。ホスト夫婦は退職以前は園芸を生業にしていたそうです。自分も園芸が趣味なので楽しみました。見事なベコニアの温室栽培でした。このようなこともSERVASならではの体験だと思います。→初体験の4

 

5人目のホストは約600頭の肉牛牧場経営者夫婦でした。奥さんは元看護師で退職後初めてこの仕事を手伝うようになったそうです。丘がいくつか連なっている牧場のなかを、HONDA四輪バイクを縦横に駆動して牛の放牧場を1日おきに移動させるそうです。小柄ながらも逞しい奥様の後部に犬と一緒に座りバイクの取っ手にしがみ付きながら牛追い体験をしました。勿論是も初体験です。→初体験5

 

牧場内にはいくつかの水の溜め場があり、林があり、川も流れています.川もそのバイクに乗ったまま越えていきます。毎年ヘリコプターで雑草への農薬散布をするそうですが、見落としがありそれを手作業で抜いてくそうです。種が飛び散るとどうしようもくなるので、根元から引っこ抜いたそのキク科の雑草をまとめて川に流すほど念入りな作業でした。

 

午前中の作業が終ってから敷地の後背地にある大きな岩山に登りに行きました。1時間で岩山の頂上、時間は短いのですが、道なきところ、草を掻き分け掻き分け、時々、目印テープを木に取り付けながら登るのでワイルド感十分、まさにブッシュ・ウオーキング

 

→初体験6

 

ホストは「昨年ニュージランドであった国際会議に参加した日本人も宿泊していったが写真をとるだけだった、あなたはアクテブだ」と話されました。いいえ、いいえ、只の物好きです。その日の午後は近くの海でカヤックをする予定でしたが,風が強くなって雨もふってきたので中止、ホストが残念がっていました。

 

夕食は近くに住んでいる息子さん、休暇で帰ってきたお嬢さんと大勢で賑やかでした。食後はみんなでTVドラマに興じました。自家生産の牛肉がおいしかった、、、、、、。

 

ホストとのよい関係作りのために

 

LOIには旅行の主な目的と何をしたいのか、どこへ行きたいのか、はっきり書いておくとよい。

 

  前以って、宿泊予定のホスト情報を日程表にしてメールで送っておく。

 

 こちらから言わなくても ホストが連絡を取ってくれます。

 

、率先して片付けなど出来ることを手伝う。

 

3、ホストと一緒にスーパーへ行くことがあったら、果物やお肉など自分で買ってホストに「シエアしましょう」と言って渡す。気は心です。ご馳走になるばかりでは申し訳ないです。

 

できれば、自分も一品作ると良いが。

 

終わりに

 

10日間の短い旅でしたが楽しかったです。ニュージランド移住者の国です。新しい国です。11人が移住者としての歴史を持っています。あるホストは「オランダから,乗船に許されたたった一つのかばんだけ持って来た」といいました。ホストたちのご先祖の話を伺うのはとても興味深かったです。5人のホストのうち3人がオランダからの移住者でインドネシアでも働いた経験があるということ、生の歴史を勉強しました。ホストたちから今の居住地ニュージーランドへの愛国心と、生まれ故郷のヨーロッパを想う気持ちの両方が感じられました。また、離れて暮らしても家族を大切にし、食べ物を大切にし、ある意味では質素に暮らしながらも、ビジターをもてなそうという心を感じ取ることが出来ました。それぞれ、口では無宗教だと言いながらも「善を施すことは人としての使命なり」「分かち合うことは掟なり」という原点に基づいた生き方を感じました。これぞSERVASの趣旨?ちょっと大げさかな?

 

 

最後に 今回の旅行で考えさせられたこと二つ、

 

一つは「あなたのボランテア活動は何ですか」という私の質問に SERVASのホスト活動を上げたホストがいたことです。(えっ?違和感あり、)

 

もう一つは これもあるホストの言葉ですが、「先月来たトラベラー3人はテラスに座ってずっと自分たちだけで時間を過ごしていた。彼らはカウチサーフィンとSERVASを同じ様に考えているみたいだったので 不愉快であった」ということです。確かに在り得る。

 

確かに、旅費は節約したいが、交流はかったるい、そういう今時の若者気質にどう対処すべきでしょうか。会員を増やすのは大きな課題だとしても、SERVASの会員認定を受けるや否やLOIを発行してもらい、その後は、なしのつぶて、それじゃ困りますよね。

 

日本におけるYH会員は激減しているそうです。昔、学生だった頃、YHでは夕食後一同に会して、ミーテングという交流の場が設けられ、出席するのが義務みたいなものでした。今は そのような見知らぬ者同士の交流会は 若者には押し付けがましくて受け入れがたいのでしょうね。合コンとは違いますからね。()

 

草の根交流をめざすSERVASも同様なのでしょうか?今回、お世話になったホストは退職したシニアばかりでした。もしかして ホスト活動は老人の暇つぶしと同列?いずこもホストの平均年齢は確実に高くなっているようです。   

 

最後まで読んでくださってありがとうございました。(終わり)