初めての国際交流    高本範政・容子

 

私達夫婦は昨年12月サーバスにDAYHOSTとして入会した。今年、結婚40周年を迎えその記念として8月から冬のオーストラリアとアルゼンチン、秋のスペインとイギリスを6週間かけての世界一周旅行を計画した。南米は真冬、南米最大級のスキーリゾートがあるアルゼンチンのバリローチェ(San Carlos de Bariloche)でスキーとスペイン語会話の習得目的で3週間滞在することにした。この街に長期滞在することから是非とも現地サーバスの方々を訪ねたいと思い出発前に支部長からLOI(Letter of Introduction)を発給してもらった。

 

LOIの発給と同じ頃、別件で関東支部からイタリアサーバスのご婦人(マリア・テレサさん)が7月から1か月をかけ日本各地を回る旅行を計画し、東京でDAYHOST/HOSTを探している旨の連絡があった。私達もこれからアルゼンチンでサーバスの方々にお世話になるだろうから1日位ならDAYHOSTをしてあげようと思いマリア・テレサさんにメールを差し上げた。

 

マリア・テレサさんは73日から我家に3泊することになった。当初、1日位のつもりでDAYHOSTなら大丈夫と高を括っていたものの、最終的には4日間HOSTすることなりマリア・テレサさんから心こもる感謝を頂いたものの、マンションでの限られたスペースや3日間、四六時中一緒に生活することが私達にはちょっと荷が重すぎたような気がした。

 

415日、支部長からLOIを発給してもらい英語で自己紹介、訪問したい旨を書いたメールにLOIを添付し現地サーバス4人に送った。1週間ほどしてその内の1人から英語が苦手なので….というスペイン語の返事が返ってきた。改めてスペイン語に翻訳し自己紹介、訪問要請を再度メールした結果、3人の方々(オーロラさん、ダニエーラさん、アドレアーナさん)から家庭訪問了解の返事を頂いた。

 

 

825日、バリローチェに到着、予め日本で予約していたアパートにチェックイン。夕方から霙交じりの雨が降る。27日、市営バスに乗りカテドラルスキー場へ向かう。

 

826日、オーロラさんがアパートにご主人のアンヘラさんと一緒に車で迎えに来てくださる。彼らは英語が少々苦手でスペイン語を交えての会話。自宅は木造で窓が大きくとても部屋は明るい。オーロラさんは50年前に家族と一緒にイタリアからアルゼンチンへ移民、若い頃はイタリア大使館で働いたとのこと。近所には息子さんの家族が住みゆっくりした老後生活を楽しんでいる。昼食にイタリア風の肉料理をご馳走になる。帰宅は市営バスでセントロに戻り歩いてアパートに戻る。94日午後、再びオーロラさん宅を訪ねる。今度は車で近くの湖の畔にあるLlao Llao(ジャオジャオ)ホテルなどを案内して頂く。お二人と一緒にとても楽しい一時を過ごす。

 

828日、12時、ダニエーラさんがアパートに車で迎えに来て下さる。昨年近くの小学校の校長を退職し一人暮らしをしている。自宅で近く住む息子さんのTomas、ガールフレンドのTamasと友人のGustavoさん達も一緒に食事を頂く。美味しい牛肉と野菜の煮込み料理の昼食と赤ワインを頂く。食事の後、車でモレノ湖に連れて行ってもらい自然たっぷりの湖畔を散策する。91日、再び夕食に誘って頂く。サーバス仲間のピラールさんを紹介される。帰宅はピラールさんに車で送ってもらう。98日、今度は逆に私達のアパートにダニエーラさんを夕食に招待。アルゼンチン産のお米を焚いてカレーライスの夕食を振舞う。とても楽しいひと時を過ごす。

 94日、アドレアーナさん宅を訪問。自宅はオーロラさんのお隣。ダイニングルームでコーヒーをご馳走になる。訪問予定日は9月6日になっているものの私のEメールがアドレアーナさんに届かず心配していた。96日、カテドラルスキー場で待ち合わせ。午前中、スキーを楽しんだ後、午後アドレアーナさんに名所のカンパネーラ山を案内して頂く。晴れ渡った午後で山頂からチリとの国境の山々を見渡すことが出来た。帰宅の途中、旦那さんのオスカーさんが経営しているアイスクリーム店を訪ねる。とても美味しいアイスクリームをご馳走になる。55歳前後でとても気さくで親しめるご夫婦。

 

 

今回、私達は日本でのHOST経験を活かし宿泊は自分たちの予約したアパートにし、現地サーバス3家族の方々との楽しい時間を共有することが出来ました。観光やスキーばかりでなく現地の人達との楽しい交流もあり本当に充実した無理のない旅行が出来ました。現地のサーバスの方々は本当に優しく親切な方々でした。今度は彼らに近い内、是非日本へ旅行してもらい狭いけど私達の家に泊まって頂きバリローチェでお世話になったお返しがしたいことをお伝えして来ました。

       以上