2017年夏・秋 Canada B.B.州Kootenay地方を訪ねて  高本範政・容子

 

旅の切っ掛け 

昨年の冬、カナダB.C.州出身サーバスのケイトさんが我家を訪ね、その折にB.C.州の中でもロッキー山脈の西側に位置するKootenay地方は、高峰の連なる東側とはひとあじ違ったKokanee Glacier Parkに代表される比較的緩やかな山々と全長100㎞もあるKootenay Lakeに囲まれ自然豊かな地方で、冬はスキー、1年を通してバイク・ハイキングがとても盛んなところで旅をするなら是非一度訪ねて見て下さいとお勧めがあり、今回我々は38日間を掛けこのKootenay地方を訪ねた。

(ケイトさんが我家に2度目の訪問)

 

旅の準備と旅行日程

折角旅行するならただ観光だけでなくその土地の方々ともお話やハイキングが出来れば旅行は最大に楽しめるものと思い3か所で5軒のサーバスから予め訪問のアポイントを取り付け、これを中心にして旅行全体の日程をたてた。

 

Vancouver (18-20/8) ---Nelson (20-23/8) ---Kaslo (23-31/8)---Nakusp (31/8-1/9) ---Salmon Arm (1-2/9) ---Vernon (2-12/9)---Vancouver (12-22/9)、サーバスのアポイントはNelson1Nakusp1Vernon3軒の計5軒とした。

 

3月中旬、支部長にLOIとカナダのサーバス・リストの発給を申請し

数日後受け取る。

3月下旬、ケイトさんに正式にカナダ旅行の予定を知らせる。

・4月中旬、リストからNelson, Nakusp, Vernon3つの町で

訪問するサーバスを選び予定を問い合わせる。数日後、問い合わせた

すべてのサーバスから引受のメールを頂く。

5月中旬、ケイトさんにKasloで借るアパートでの共同生活を提案し、

4日間を一緒に生活することになる。

5月下旬、東京~カナダ・バンクーバーの航空券を手配する。

6月上旬、8月中下旬、Vancouver及びKasloで宿泊するアパートを

ABBで予約する。

7月下旬、ケイトさんに旅行日程の詳細を説明しVancouverから

 Kasloまでケイトさんの車に便乗をお願いする。

8月中旬、出発1週間前にお世話になるサーバスの方へ訪問日程を

  再度確認のメール出す。

 

Nelsonのジェフさんとニッキィさんご夫妻と一緒に夕食を)

 

移動が最大の問題

旅行の中で最大の問題は目的の町までどの様にして移動するかである。ガイドブックによれば一般的にカナダではレンタカーを利用すると書かれているが不慣れな国でしかも交通ルールや車種が日本と異なり交通事故を引き起こし易いと判断し、旅行中は飛行機、電車、バス、タクシー等の利用が最も安全と考えた。予め旅行スケジュールに合わせ、Skytrainやバスの乗り方、Compass Cardの利用方法を調べたり、Grey Hound Busの運行状況に沿い乗車券を購入したり、またどうしても無理なところはサーバスの方に送迎をお願いすることにした。

Vancouver市内ではSkytrain、バス、VancouverからNelsonKasloまではケイトさん車で、Kasloでは殆ど徒歩か友人の車で、KasloからNakuspまでは友人の車で、NakuspからSalmon Armまではサーバスのローリエさんの車で、Salmon ArmからVernonまではGrey Hound Busで、VernonからKelowna空港まではサーバスのデーヴさんの車で、その後飛行機でVancouverへそれぞれ移動した。

 

 

Nakuspのローリェさん・ビルさんご夫妻に車で

 Salmon Armまで送ってもらう。フェリー乗船中)

 

サーバスの選択

リストの中から訪問する地域、趣味、年齢などを考慮しサーバスを選択する。今回は訪問する地域が都会ではなく地方の町、趣味はウォーキング・ハイキング・ゴルフ、年齢も私達夫婦と同じ世代などを中心に選択し、5軒のサーバスにアポイント要請のメールを出した。そのすべてから快く引き受けてもらう。

また現地ではサーバスの方々との会話もスムースに運び、皆さんに沢山のハイキングやウォーキングに連れて行ってもらう。

 

 

Vernonのジョイスさん宅でワインをご馳走になりながら四方山話を)

 

サーバスとのお付き合い

 

初対面のサーバスとどのように話をすればいいのだろうか?私達の場合、サーバスの方と一緒にハイキングに出かけたり、食事を作るのを手伝ったりしているうちに少しずつ自然に打ち解けあうようする。また、サーバス宅に3度の食事から始まり、ハイキングやウォーキング、時には洗濯などもお願いすることもあり、時に非常に心苦しいと感じることもある。私達は予め小さな日本のお土産を持参し、積極的に食事の後片付けを手伝ったり時にはこちらから食事の用意を申し出たりする。ただ余りにもお世話になった時は、町のレストランを予約してもらいサーバスを招待したりする。

Vernonのバーバラさんとコリンさん夫妻と昼食を)

 

 

旅行を振り返って見て

今回のカナダ旅行は、カナダ・サーバスのケイトさんを引き受けたことから始まる。Nelson Nakusp Vernon3市で5軒、延べ15日間サーバスの方々に大変お世話になり、楽しく生活を共にすることができた。昨年ケイトさんから日本に滞在しているカナダ人のダンさんとシェリーさん夫婦を紹介してもらい、今回の旅行中その彼らの帰省先であるKasloで再会することが出来きた。その上帰国後、Kasloで知り合ったシェリーさんの友人アンさんとスチュアートさん夫妻とシェリーさんと一緒に56日で熊野古道を歩くことも出来た。カナダと日本を合わせ45日間の本当に素晴らしい旅をすることが出来た。

 

旅行を通しサーバスという組織は本当に素晴らしい絆だと思う。ある意味でサーバスを頼って海外旅行をするのはアドベンチャーだとは思うが、私達が海外のサーバスから受けたこの様な歓迎を今度は是非日本に来る海外のサーバスに心を込めてお返ししたいと思う。

 

 

コメントをお書きください

コメント: 1
  • #1

    横浜の外国へのあこがれ人 (土曜日, 10 3月 2018 11:54)

    サーバス旅行のすばらしさが肌で感じられるレポートであるばかりでなく、どういう時間配分で旅行前の準備をされたのかも分かり、これからサーバス旅行を考えるうえで参考になりました。