イタリア・スイスへのサーバス旅行 高本範政・容子 

 201863日から27                       

私達夫婦はサーバスに入会して3年目。今年は、昨年の春と秋にそれぞれトラベラーとして来日した2組のServas出身地、イタリアとスイスを訪ねることにした。イタリアはローマ、サルデーニャ島カリアリ、トスカーナ州ピサとフィレンツェ、そしてスイスのチューリッヒを訪ねた。

  

ローマでは、当初韓国の友人夫妻と一緒に観光を考えていたが、生憎仕事の都合でキャンセル、滞在中は私達夫婦だけとなり急遽2人のServasの方にDay Hostをお願いする。 

 

65日、Lorettaと朝9時にバチカンに近い地下鉄オタビアーノ駅で待ち合わせ。サンピエトロ大聖堂を訪ねる。その後近くのバスターミナルでローマパス(24時間有効)を自動販売機で購入し、バス・地下鉄を利用したローマ観光をする。ナボーナ広場に向い、カラバッジョの3部作『聖マタイと天使』『聖マタイの召命』『聖マタイの殉教』があるサン・ルイージ・ディ・フランチェージ教会を訪ねる。全く待ち時間無しで3部作を鑑賞。パンテオン、トレビの泉など周りコロッセオを経由してサン・ジョバーニ駅に向かう。ここでロレッタのお気に入りのレストランで昼食を頂く。料理はもちろん美味しく手頃な値段、店の雰囲気も最高にいい。大満足する!テルミニ駅まで地下鉄に乗り駅で翌日計画のローマからオルビエートへの小旅行のための乗車券の買い方や乗るプラットフォームなど詳しく教えてもらう。4時に解散。66日、教えてもらった通りに乗車券を買い、目的の電車で無事オルビエートを訪ねることが出来た。

 Lorettaとサンピエトロ大聖堂へ)    (Mariaのお宅を訪問)

 

67日、Mariaのお宅に指示通り2時に訪ねる。私達が泊まったアパートから歩いて約30分のところにあるマンション。お茶を頂きながら四方山話をする。3時からウォーキングで街の観光に出掛ける。ポポロ広場に向い、サンタ・マリアデル・ポポロ教会にあるカラヴッジョの『聖パオロの改宗』『聖ピエトロの逆さ磔』を鑑賞する。ピンチョの丘を上りスペイン広場に向かう。ローマの休日の一コマを思い出す。その後、昔風のローマのお店が並ぶクローチェ通りでウインドーショッピングをする。5時に解散。一般的に大都市ではホストを見つけることはとても難しい。これまでスペインのビルバオやアルゼンチンのブエノスアイレスといった大都市でホスト依頼のメールを何通も出したが全く返事が無かった。今回、幸いにもローマでDay Hostお二人に依頼を出し、翌日彼女からOKの返事をもらう。お蔭でローマでの旅行が一味も二味も違った素晴らしいものとなった。

 

次の訪問地は、ローマの西に浮かぶサルデーニャ島カリアリを訪ねる。イタリアのSOLは全く普及していない。ただこのサルデーニャ島カリアリだけには5人のHostの方がSOL上に登録されている。今回はこのSOLを使ってServasFrancescaRosellaのお二人の方にHostを依頼する。

 

69日‐11(23) Francescaにお世話になる。元高校の英語教師、お住いは、カリアリの町からバスに乗って45分程のところにある。サウス・エレーナのバス停でフランチェスカが私達を出迎えてくれる。夕方、車でカリアリの町に出掛ける。翌日、お天気も上々、近くのビーチに出掛ける。子供連れの親子や老夫婦のカップルでビーチはいっぱい。イタリア人はビーチがとても好きだ。お昼は、日本から持ってきたカレーのルーと現地の食材でカレーライスを作る。評判は上々。

 FrancescaRitaのお宅へ)     (カリアリのビーチで)

 

 611日‐13(23) Ritaにお世話になる。当初RosellaHostをお願いしていたが、母親の体調が悪く緊急手術を受けることになり、その付き添いでHostをすることが出来なる。ピンチヒッターとしてRitaHostを引き受けてくれる。Ritaは、現役の高校歴史教師、息子のFedericoとの二人暮らし。訪ねたころは幸い卒業式も終わり高校は夏休みに入っていたものの彼女は残務整理で毎日高校へ。それでもその忙しい中、休み時間を割いて自宅に戻り私達に昼食を作ってくれる。Ritaの家に滞在中、私達だけで近くのバイクショップで自転車を借りフラミンゴーが羽を休める湖やカリアリの港町へサイクリングを楽しむ。

  

614日にRosellaの母親が退院したことから時間が取れるので改めてカリアリの街でご主人のMarioと一緒にDay Hostをしてくれる。いつも行っているジムのソーシャル・ダンス教室に誘ってもらい、その後夕食を共にする。楽しい一時を一緒に過ごす。

 

今回の様にHostを引き受けても何らかの事情で引受が困難になる場合もある。私達もその様な時にサーバス・フレンドというべき友人を持っておきたいものだ。

 

 

 

サルデーニャ島の次は、トスカーナ州のピサに向かう。

 

615日‐18(34) Evelinaにお世話になる。

 

彼女は地裁の裁判官、ピサの飛行場に出迎えてくれる。案内された家は、自分の持ち家、家丸ごと自由にお使い下さいと知らされる。ピサの斜塔まで歩いて15分の所にある立派なマンションの一室。当初の計画ではリボルナ、シエナかピサの街でHostをお願いするつもりで5人のサーバスにメールを出したが返事は全ない。最終的にこの地域のホストコーディネーターのEvelinaに事情を説明するとピサ滞在予定3泊全てを引き受けてもらう。滞在中、ピサの斜塔やドーモへの観光のほか、Servas仲間宅で行われる本格的なイタリア人の歌手とピアノ・アコーディオンによるホームコンサートに招待される。

 (ホームコンサートに招待)      (Evelineに見送られて)

  

619() MariaGiovanni夫妻とフィレンツェの街で再会する。彼らは昨年5月イタリアからトラベラーとして来日。私達は、東京のホテルから鎌倉に一日Day Hostをした経緯がある。午後1時にヴォッキ橋の近くに取ったホテルに車で迎えに来てくれる。地動説を唱え宗教裁判にかけられフィレンツェの自宅に軟禁の刑となったガリレオの家があるアルチェトリを訪ねる。昼食に近くのレストランで美味しいスパゲッティーをご馳走になる。その後フィレンツェを一望できるミケランジェロ広場を訪ね、丘の上から美しいフィレンツェの街の景色を堪能する。5時解散。 

(ミケランジェロの丘からフィレンツェの街とGiovanniMaria夫妻)

 

 

最後の訪問地スイス・チューリッヒに向かう。

 

621日から25(45) スイス、チューリッヒのDay HostHeidiRene夫妻を訪ねる。ご自宅はチューリッヒ湖沿いのステーファという小さい街にある。彼らとは昨年10月、スイスからのトラベラーとして来日、私達は、東京で一日Day Hostとして彼らを我が家に招待した経緯があり、チューリッヒで再会をする。

 

 自宅の近くにわざわざ私達の為にホテルを確保して迎えてくれる。Hostとばかり思ってお願いしたところ実はDay Hostだと後に聞かされ恐縮する。翌日、私達の希望を叶えてもらい彼らと一緒に5時間ほどサイクリングを楽しむ。お隣のバイクショップでバイクを借り、チューリッヒ湖に沿って緑豊かな田舎のサイクリング・ロードで風を切って走る。大満足する!次の日は、ステーファから電車に乗りリッジ山、ルーセンへ周遊観光に出掛ける。今回、チューリッヒで彼らに再会し、本当に楽しい一時をまた彼らと一緒に過ごすことが出来た。

 (湖畔をサイクリング)         (自宅のデッキで夕食を)

 

 サーバス旅行は、ある意味でアドベンチャーと言っても過言ではない。なぜなら全く知らない街へ、全く知らないサーバス仲間を頼っての冒険旅行だからである。アドベンチャーだからこそ無事に旅行を終えた時に、普通の旅行では味わえない感動を覚えるのかも知れない。

 

今回、約4週間のイタリア・スイスへのサーバス旅行で8組のHostの方々にお世話になりトラブルも無く旅行を終えることが出来、その上、お世話になったHost

の方々との新しい親交が生まれるという恵みに 改めてServasに感謝する。 

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コメント: 1
  • #1

    大塚延子 (水曜日, 31 10月 2018 10:07)

    FrancescaさんもMariaさんも古くからの友人です。懐かしい写真を有難うございました!