トラベラー受け入れ報告  2018.10.30 関東支部 Y・I SERVASずれした?トラベラー2組

 

8月下旬、海外での仕事を終わりにして帰国、相次いで2組のトラベラーを受け入れた。イスラエルからと、カルフォルニアからだった。この2組にはなぜか共通点があった。退職後の夫婦で、かつ1年以上の旅を続けていること。それから 暇さえあればスマホをいじっていることもだ。予約の段階からGPSがどうたらこうたら、何度もメールしてきたことも共通していた。

 

 

私はバイクしかないから、トラベラーを駅まで迎えに行ったことがない。駅周辺にはバス乗り場が3か所あるので、嘗てあるトラベラーは駅を一周し1時間かけて見つけたといいながらも 自力でバスに乗ってきた。しかし イスラエルのトラベラーは何度も何度も聞くので仕方がないので バイクを駐輪場において駅まで行きバス停まで案内した。

 

 

 

今はスマホがあるので本当に便利だ。ひと昔前はガイドブックだけが頼りでここに行くにはどうやって行けばいいのか、どこで乗り換えるのか、何か名物でもあるかなどとホストに聞いたもので、それが一つのコミュニケーションでもあった。しかし今はすべてそれをスマホが担ってくれるから、ホストは何も聞かれないし、何も言うことがない。トラベラーは検索のためか連絡のためなのか知らないが、とにかく暇さえあればスマホをいじっている、時には話の途中でもいじっている、これも共通点だった。はっきり言って「無礼」じゃないか?いや無礼だと思うのは もう自分は過去の人なのかもしれない。(笑い)

 

 

 

私はトラベラーに「何を食べたい、何が苦手?」などと聞いたことがない。自分で食べようと思っていたものを作って食卓に並べる。しかし、このトラベラーは聞きもしないのに「ベジタリアンだ、砂糖類は一切摂らない、小麦粉アレルギーだ、肉を食べない、魚を食べない、ミルクも飲まない」とか何とか言ってくる。夕食は申し訳程度にレタスのサラダを食べただけであった。今回のことから、次からは「ベジタリアンですか」と予め聞いて、「そうだ」と答えたら、「夕食は自分たちで食べて」と言おうと思った。

 

 

 

翌朝、自家用ホームベーカリーが作ったパンを出したら、おいしいおいしいといって食べた。バターも私が作ったジャムもたっぷりと塗って食べた。、、、、、、、あれれれ、、、、昨日 言っていたことは何だったの?、、、、、、、そして、町のパン屋のパンはまずいの、祖母が作ってくれたパンはおいしかったのとか何とかいろいろ、、、、、、。我が家では牛乳も入れているし、砂糖も入れているし、ドライイーストも使っている。(笑い)

 

私はその日は早く出かけなければならなかったから、先に家を出た。昼過ぎに帰ってパンを食べようとしたら15斤のパンが1切分しか残っていなかった。(笑い)

 

どちらにも うちの周りの散歩には付き合った。農家の直売場で野菜を買い昼食に食べた。お金を持たずに出た私に代わって イスラエルのホストが払ってくれた。直売場でおばちゃんたちとの交流が楽しかったといった。どこの国でもおばちゃんたちはフレンドリーだ。そういえば「都内見物に行って何が面白かったか」、と聞いたら皇居前広場で子供たちやボランテアの人たちと話したことが一番良かったとイスラエルのトラベラーは言った。カリフォルニアのトラベラーは原宿の人、人、渋谷のスクランブル交差点の人の波といった。面白い答えだが、そんなもんかなあと思った。私は一緒に都内観光に行ったことがないが、紙にいつも日本語で乗換駅のこと、「○○で降りたいです」と書いて持たせてやる。

 

 

 

カリフォルニアからのトラベラーは山登り、トレッキングが趣味というので、帰る日に高尾山に連れて行った。駅のコインロッカーに荷物を突っ込んだ。登る前に「山頂で食べるものを何か買うか」と聞いたら「NO!」。勿論小うるさいことを言うトラベラーだったから 私は自分の食べ物しかもっていかなかった。山頂では3人とも何も食べずに、みんなおいしそうにおにぎりを食べていたのを眺めるだけだった。(下山後、彼らが電車に乗って別れてから麓でゆっくり持参したサンドイッチを食べた。今まで何度もトラベラーにいろいろな山へ連れて行ったが こんなことは初めてだあった。

 

晴天だったので富士山がくっきりだった。「Burabo!ワオー」と喜んでくれたのが2日間のホストをしたせめてもの救いだった。

 

彼らはもう2年近くもサーバスの世話になりながら、旅を続けているから、完全にサーバスの生活に慣れきっている。お世話をしてもらって当たり前だと思うのかもしれないが こちらは微妙に複雑な思いだった。

 

また種々様々な観光地に行っていれば感動も少なくなって当たり前だよ、、、、、私はそんな旅をしたくないな、としみじみ思った。(了)

 

 

 

 

 

*会員の皆様の旅行記の投稿だけでなく、ホストとしての投稿もあれば意見交流のきっかけになるかと思い投稿いたしました。ご意見お待ちしております。

 

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コメント: 2
  • #1

    高田 繁子 (金曜日, 02 11月 2018 14:32)

    面白いトラベラ-報告を読ませていただきました。
    なるほど、、、、と思われる箇所や、長くサ-バス活動を続けていく秘訣などが
    散りばめられているなあ。と考えさせられました。
    投稿者にお会いしてみたい気持ちになりました。

  • #2

    Y.I (水曜日, 07 11月 2018 15:26)

    高田さん、コメントありがとうございました。

    このトラベラーたちにとっては サーバスも○○カウチとか、A○○のような民宿気分なんでしょうね。
    感激がない旅行者に付き合うのは、ホストの面白みもないとも言えます。
    逆に感激を与えないホストに問題があるのでは?と言われそうでもあります。

    自分自身がトラベラーとしてお世話になるときは、ホストに負担をかけないように心がけていますし、小さなことでも心から感謝の言葉を述べるようにしています。ホストに引っ付いてなんでもできることをさせてもらいます。

    最近 ホストを受け入れた方々のご意見、お待ちしております。